▪︎学生とともに地域の”色”を発見するワークショップ
▪︎地域ならではの”色”が持つ物語と交わる体験のデザイン

長野県小海町で進められている SX Field構想 の一環として開業した「HOTEL MIYAM MATSUBARAKO」にて、単地域資源の価値を再発見する取り組みを行いました。


ホテルの改修工事が進むなかで、地域に暮らす中高生と協働し、小海町ならではの素材を見つけるワークショップを実施しました。白樺や檀香梅、炭、トマト、白菜、鞍掛豆、葡萄の枝といった、日常の暮らしや風土に根差した素材をもとに塗料をつくり出し、地域の“色”を顕在化。廃材も含めた多様な素材が、地域の景観や空間を彩る可能性を、参加者自身が体感する機会となりました。

ホテルの客室には、このワークショップで生まれた8つの素材の名前を冠し、それぞれの部屋のキーホルダーにそれぞれの塗料を塗装しました。さらに、エントランスに設置したアートワークや食堂の壁面にもそれらの塗料を使用し、訪れる人々が地域の素材の物語に出会える仕掛けを組み込みました。
今後は、ワークショップやプロダクトの開発を進め、単なる宿泊体験を超えて、地域と来訪者との新たな関わり方をデザインしていく予定です。
